「お腹がぽっこりしている」「お腹にセルライトがついて中々無くならない」そうした悩みを持つ女性の方は少なくないはずです。お腹についた脂肪を少しでも減らすために、毎日お腹を揉んでマッサージをしている方も多いでしょう。
お腹を揉むと痩せた効果があるような気がしますが、本当にお腹を揉むと痩せた効果を得ることができるのでしょうか?
そこで、揉むとお腹が痩せるのかや、お腹を揉むことで痩せた効果が得られるマッサージがあるのかなどを調べてみたので紹介します。
お腹が痩せた?揉むだけで効果があるマッサージ方法とは?
お腹を揉むことで痩せたという方も多くみられます。実際にどのような効果が得られたのか、そのマッサージのやり方も知りたいですよね。それでは、プチプチしたセルライトも解消できる方法について、詳しくみていきましょう。
お腹を揉むだけでダイエット効果は得られるのか?
実のところ、お腹を揉んでもお腹についた脂肪は無くなりません。しかし、お腹についた脂肪を揉んでも脂肪は減っていきませんが、お腹をマッサージして揉むことでまったく痩せた効果が得られいというわけではありません。
お腹のようなあまり筋肉を使わない場所は代謝が悪くなっているので、ついた脂肪が燃焼しにくくなっています。そんな場所についたお腹の脂肪を揉むことによって、燃焼しやすい脂肪に変えることができるのです。
そうした意味では、お腹を揉むと痩せた効果は得られるというのはウソではありませんが、お腹の脂肪を揉むだけではお腹は痩せません。
お腹を揉むだけでなく運動すれば痩せた効果が得られる?
お腹についた脂肪は、お腹の脂肪を揉むマッサージ程度では減りませんから、痩せた効果を得たいのであれば、お腹をマッサージした後に運動を行いましょう。
お腹を揉むことは、代謝が悪くなって脂肪が燃焼しにくくなっているお腹の脂肪を燃焼しやすい状態、つまり痩せた効果が得やすい状態にできますから、意味のない行為ではありません。
むしろ、お腹の脂肪を減らすために運動をするのなら、運動だけではなく、運動前にお腹を揉むマッサージをして、お腹の脂肪が痩せた効果を得やすい状態にしてから運動をすべきです。
お腹の脂肪燃焼効果が高まる3つのマッサージのやり方とは?
お腹を揉んでもお腹の脂肪は減りませんが、揉むマッサージをすることでお腹の脂肪の燃焼効果が高まり、運動でのより多くの脂肪が消費できるようにできます。
そんな脂肪燃焼効果を高めることができるお腹の脂肪を揉むマッサージを3つほど紹介します。
これから紹介する3つのお腹の脂肪燃焼効果が高まるマッサージを行う前に、まず両手を軽く握り拳をつくって、そのつくった拳で揉むお腹全体を軽く叩いてください。叩く時間は1分程度で、あまり強いチカラでは叩かないようにしましょう。お腹全体を拳で叩くのは筋肉や皮膚の緊張をほぐしてマッサージの効果をより伝えやすくするためや、マッサージすると少なからず皮膚にも負担がかかるので、マッサージをした時の皮膚へのダメージを少しでも軽減させるためでもあります。
マッサージ① お腹の脂肪揉み
まず両手の指をお腹に当て、おへそを中心にして、10本の指全部を使ってお腹についた脂肪を揉んでいきます。この時、一方からの方向ではなく、いろいろな方向から、お腹についた脂肪を揉むことがポイントです。
マッサージする時間は5分程度で、最初から痛みが感じるほどの強さで揉むのではなく、最初は軽く揉み、徐々にチカラを入れていって、入れるチカラは軽く痛みを感じる程度までにしておきましょう。
マッサージ② 「の」の字揉み
次に紹介するのは、お腹を「の」の字を書くように揉むマッサージのやり方です。
両手の親指を除いた8本の指を、指が少しお腹にめり込む程度のチカラで当て、「の」の字を書くよう揉んでいきます。
おへそをスタート地点として、「の」の字を書くようにマッサージしながら内側から外側に指を少しずつ移動させていき、脇腹まで来たら、今度はおへそに向かって外から内に「の」の字を書きながらお腹を揉んでいきます。
10往復したら終了です。揉むチカラは軽く痛みを感じる程度、痛気持ちよいぐらいのチカラで行うとよいでしょう。脇腹もマッサージするので、このマッサージをした後に脇腹の筋トレなどをすれば、脇腹をより効果的に引き締めることができますよ。
マッサージ③ 時計回り揉み
最後に紹介するのは、お腹を時計回りに揉んでマッサージをするやり方です。
まず両手をお腹に当て、10本の指でお腹の脂肪を強めにつかんで揉んでいきます。
1分ぐらいまんべんなく掴み揉みをしたら、今度は指先でおへその周りを時計回りに強めに10周ほど押していき、10周指先で押したら、今度は手のひら全体を使って、お腹の脂肪を押しながら、円を徐々に大きくしていきます。
お腹を揉むマッサージをしたらすぐに運動をスタートしよう!
紹介したお腹の脂肪燃焼効果が高まるマッサージを行ったら、すぐに運動を開始しましょう。
お腹の脂肪を揉んだことで得られた脂肪効果は、それほど長い時間は持続しません。痩せた効果があるうちに、運動をしてお腹の脂肪を燃焼させないと、お腹の脂肪を揉んだことが無意味になってしまいます。
お腹の脂肪を燃焼させるための運動でおすすめなのはジョギングやランニングといった有酸素運動です。
また、ブランクのような腹筋などの筋肉が鍛えられるプランクや、お腹のインナーマッスルを鍛えることができるドローインやロングブレスなどもおすすめです。
有酸素運動でお腹が痩せた効果を得るための目安は?
有酸素運動は20分以上続けないと脂肪の燃焼が始まらないため、20分以内の有酸素運動だと痩せた効果が得られないと言われていましたが、最近は1日を通して20分以上であっても同じ効果があるとも言われています。
しかし有酸素運動を行う場合、運動時間より運動強度の方を目安にするようにした方がよいです。運動強度とは運動するときの「きつさ」であり、厳密に言えば少し違いますが、運動した後の心拍数が高くなればなるほど、運動強度の高い運動をしたことになります。
効率よく脂肪を減らして痩せた効果得られる有酸素運動するのなら、安静時心拍数より40~60%心拍数が高くなる運動が最適だと言われているので、運動時間ではなく、今、どれぐらい心拍数が高まっているかを気にしながら有酸素運動をするようにした方がよいでしょう。
お腹痩せ効果が得られるプランクのやり方は?
お腹を揉んでマッサージすると、低下しているお腹まわりの代謝が高まりお腹の脂肪が燃焼しやすくなりますが、代謝が高まったことで筋肉もつきやすくなっています。つまりお腹の脂肪をマッサージした後は、お腹の筋肉を鍛えるのにも絶好のタイミングでもあるということです。
お腹を鍛える筋トレならプランクがおすすめです。
プランクはお腹まわりの筋肉を鍛えて引き締めることができるだけでなく、二の腕や背中、おしりの筋肉を鍛えることができ、さらに体幹も鍛えることができる万能筋トレ方法です。しかも、道具もいらないので、腹の脂肪燃焼効果が高まるマッサージを行った後にすぐに開始することができます。
プランクのやり方は、両肘を床につけ、うつ伏せになった状態で、足を腰幅程度に開いて腰を浮かせます。
この時、おしりを高く上げないことと、頭・肩・腰・膝・踵を一直線にすることがポイントです。
その状態をしばらくキープするだけで、お腹まわりなどの筋肉が鍛えられて引き締まっていきます。
お腹を「の」の字に書くマッサージを行ったときには、サイドブランクの方がおすすめです。サイドプランクは横向きで行うため、とくに脇腹が引き締めることができます。
サイドプランクを行う場合は、うつ伏せではなく、横向きに寝転がり、片側の肘を肩の真下について上体を持ち上げ、下半身は足を伸ばして足の側面でからだを支えます。ついていない方の足を持ち上げて、頭から足までが一直線になった状態となったら、その状態をしばらくキープしましょう。
フローリングなどの滑りやすい床で行う場合には、床の上にマットを置くとやりやすいですよ。
お腹痩せ効果が得られるドローインとロングブレスのやり方は?
ドローインとは、深い呼吸を行ってお腹を凹ました状態をキープすることでお腹まわりのインナーマッスルを鍛えて、ぽっこりお腹を引き締めるエクササイズです。
ドローインのやり方は、息を吸い込み、ゆっくり深い呼吸で息を吐きながらお腹を凹ませ、その状態を30秒程度キープします。
このお腹を凹ませた状態のままで息を吸い込み、7秒程度息を深く吐く呼吸を何度か繰り返して行うのがロングブレスです。ロングブレスはお腹のインナーマッスルを鍛えることができるだけでなく、有酸素運動をしたかのように、心拍数と代謝が上がり脂肪が燃焼するので、よりお腹が痩せた効果を得ることができます。
お腹を揉むマッサージとお腹をリンパマッサージするのはまったく別?
ここまてはお腹の脂肪を揉むマッサージで痩せた効果を得る方法を紹介してきましたが、ここからはお腹のリンパマッサージをして効率よく痩せた効果を得る方法を紹介していきます。
お腹の脂肪を揉むマッサージのような筋肉や脂肪を直接揉んで、筋肉の緊張や疲労を回復させたり、血液循環をよくして代謝をあげるマッサージはいわゆる揉みほぐしです。それに対して、筋肉や脂肪をチカラを入れて揉むのではなく、リンパや血液の流れにそった方向に軽いチカラでマッサージすることで、リンパや血液循環をよくして蓄積された老廃物や疲労物質を取り除くのがリンパマッサージです。
お腹の脂肪を揉むマッサージと同じく、お腹をリンパマッサージするだけでは、お腹の脂肪を減らすことはできませんが、リンパマッサージの方が、よりお腹を脂肪が燃焼しやすい状態にすることができます。
また一度つくとなかなか落ちてくれない、プチプチとした脂肪の塊であるセルライトの改善にもリンパマッサージは有効です。
セルライトになったお腹にはリンパマッサージが有効?
セルライトは揉めばつぶれるというウワサがありますが、セルライトを揉んだ時にプチプチとした感触がするのはセルライトがつぶれたわけではありません。プチプチとした感触がするのは脂肪の塊がずれた時の感触であり、お腹の脂肪をいくらチカラ強く揉んでも、お腹についたセルライトは減りません。
それとお腹の脂肪を揉めば脂肪燃焼がしやすくなるというお話をしましたが、セルライトになった脂肪はあまり揉まない方がよいです。セルライトとなった脂肪をあまり強いチカラで揉むと、セルライトをさらに増やしてしまいます。
お腹の脂肪を揉んだ時にプチプチとした感触がしたり、脂肪がついた場所の皮膚が凸凹していたらセルライトがついたお腹になっているということです。
そうした場合は、お腹の脂肪を揉むマッサージでお腹の脂肪燃焼効果を高めるのではなく、お腹のリンパマッサージをしてお腹の脂肪燃焼効果を高めるようにしましょう。
お腹をリンパマッサージすることで改善できる3つのこととは?
お腹をリンパマッサージすることでも、低下していた「代謝が改善」できるので、お腹まわりについた脂肪の燃焼が促進するなどの痩せた効果を得ることができます。
さらにお腹をリンパマッサージすれば「腸の働きが改善」されますし「冷え性が改善」するといった、痩せ効果以外も期待できます。
お腹をリンパの流れにそって軽いチカラでマッサージすると、溜まっていた老廃物が取り除かれ、老廃物の阻害によって鈍っていた腸の腸のぜん動運動が活発になります。腸のぜん動運動が活発になれば、腸内の便を押し出すチカラも強くなるので、しっかりと便が出るようになります。
またお腹には太い血管が集まっています。そのためリンパマッサージをすれば、これまであまり届かなかった指先や足先の毛細血管まで血液がしっかり届くようになり、指先や足先の体温が上がることで冷え性にならなくなります。
そのためお腹の脂肪が痩せた効果が得たい方だけでなく、便秘や冷え性で悩んでいる方も、お腹のリンパマッサージをしてみましょう。
お腹が痩せた効果が得られるリンパマッサージのやり方と注意点は?
それでは、リンパにそってお腹を軽く揉むマッサージすることで脂肪燃焼・便秘解消・冷え性改善効果が得られるリンパマッサージを紹介します。
紹介するのは、ぽっこりお腹やセルライトがついたお腹に悩んでいる方におすすめのリンパマッサージです。
おすすめのリンパマッサージのやり方は?
まず両手を下腹部に当て、両手の平でリンパの流れにそって下腹部に向かって上から下にマッサージしていきます。リンパマッサージをする時の基本は、からだの中心から外側に向かってマッサージすることです。
先ほど紹介したお腹の脂肪を揉むマッサージと違って、往復や回しながらマッサージするのではなく、一方から一方に片道でマッサージするようにしましょう。
お腹のリンパマッサージで注意すべきことは?
セルライトになったお腹でも脂肪燃焼効果が高めることができるリンパマッサージですが、お腹のリンパマッサージをする際に注意すべきことがあります。
チカラを入れすぎない
リンパマッサージをする際も、少しチカラを入れて揉む必要はありますが、強いチカラでマッサージしてしまうと、リンパマッサージではなく揉みほぐしのマッサージをしたことになってしまいます。
単なる脂肪であれば揉みほぐしのマッサージになっても問題はありませんが、お腹についているのがセルライトだと、マッサージしたことで、かえって症状を悪化させてしまう可能性があります。
脂肪を揉んでマッサージする場合は、軽く痛みを感じる程度の強いチカラで揉まないと、脂肪や筋肉に刺激を与えることはできませんでしたが、リンパは皮膚の表面近くを流れているので強いチカラでマッサージする必要ありません。逆に強いチカラで揉んだり、押したりするとリンパの流れを止めてしまうこともあるので気を付けましょう。
リンパの方向を間違えない
お腹のリンパマッサージのやり方を紹介した時にも話しましたが、リンパマッサージの基本は、リンパの流れに沿ってのマッサージです。
脂肪を揉んでマッサージのように、往復の方向でマッサージするとリンパの流れに逆らった方向にリンパを流してしまいます。そうなると脂肪燃焼効果などの痩せた効果がきちんと得られなくなってしまいます。
良い効果を得るためには、リンパの流れに沿って、正しい順番でマッサージを行うことが大切ですから、マッサージを行う前に揉む方向をしっかり確認しておきましょう。
お腹揉みマッサージにおすすめのグッズとは?
お腹の痩せた効果は得たいけど、お腹の脂肪を揉むマッサージをして、脂肪を燃焼させる運動をするまでの余裕がないといった方にはEMSがおすすめです。
EMSはElectrical Muscle Stimulationの略で、電気刺激を与えることによって筋肉を動かし、収縮させて鍛えるエクササイズ機器です。最近は家電店でも色々なEMSが販売していますし、Amazonなどの通販サイトでも購入できます。
このEMSを使えば、脂肪燃焼効果を高めるお腹の脂肪を揉むマッサージと、脂肪を燃焼させて脂肪を減らす運動の両方の効果をつけるだけで得ることができます。しかも、つけているだけで効果が得られるので、家事をしながら、テレビやスマホを見ていながらといった、ながら痩せも可能です。
最近は小型のタイプも出てきて、値段も安くなってきていますから、お腹の痩せた効果は得たいけど、お腹の脂肪を揉むマッサージをして、脂肪を燃焼させる運動をするまでの余裕がないといった方におすすめです。
まとめ
リンパマッサージをする時には、ローラーやマッサージクリームのようなグッズを使えば、よりマッサージの効果を高めることができます。
しかし、お腹の脂肪を揉むマッサージと同じで、お腹のリンパマッサージでもマッサージするだけでは、お腹の脂肪を減らすことはできません。痩せ効果を得るために、マッサージ後に有酸素運動やプランクやドローインなどを行いましょう。
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